MLBのシーズン スプリングトレーニングから始まる

バッター

MLBのシーズンは、2月中旬から始まる「スプリングトレーニング」によって動きはじめるといっても過言ではありません。
日本語ではそのまま「春季練習」と訳すことができますが、日本のプロ野球では春季練習とオープン戦は別々に扱われることが多いのに対し、MLBのスプリングトレーニングは練習もオープン戦もすべて含めたイベントと位置付けられています。
一つの場所に選手を集めて集中して練習を行い、チームを強化する方法が考え出されたのは1880年代後半で、1910年頃には当時参加していたチーム全てが実践するようになっていました。

スプリングトレーニングでは、アメリカの国土の中では比較的温暖な気候であるアリゾナ州とフロリダ州に練習拠点が設けられます。
参加することができるのは直接支配下契約を締結している40名の選手とチームから参加を許可された20名程度の選手で、ここから公式戦の初戦に臨むメンバーが決まります。

MLBはレギュラーシーズン開幕から8月までは25名までしか選手登録ができないため、必然的に参加選手の半分以上がここで一旦脱落することになります。スプリングトレーニングはチーム力を高める場でもあり、登録枠をかけた熾烈な競争の場でもあります。

支配下契約を締結していないのにもかかわらずスプリングトレーニングへの参加を許された選手は、練習と実戦でのアピール度が高ければメジャー契約を結ぶことができる可能性があります。
事実、非支配下登録だった選手がスプリングトレーニングを経て契約を勝ち取り、公式戦で活躍した選手はたくさんいます。

一方で、将来有望な若手選手や他の選手が模範としてほしい選手を参加させるケースもあり、MLBの各チームはさまざまな思惑を持ってスプリングトレーニングの参加選手を選出しています。